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【第22回】気になるからだの危険信号 痛み - 腰痛 -



腰痛は、約8割の人が生涯に1度は経験するといわれるくらい、多くの現代人が悩んでいる症状の1つです。
そもそも腰痛のはじまりは、2本足で立つようになってからといわれています。直立姿勢は、頭部と上半身の体重を支えるので腰に負担がかかります。さらに、姿勢が悪いと腰の筋肉などが疲労して腰痛を招いてしまいます。
そこで、今回は腰痛のメカニズムと予防方法について、ご説明します。




1.背骨の仕組み


人間の上半身を支えている、いわゆる背骨というものは、脊椎という骨のことです。犬や猫などの動物の脊椎は、体の中心としての機能しかありませんが、直立姿勢をとっている人間は、脊椎で体重を支えなければなりません。
脊椎は、頚椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎で構成され、椎間板をはさんで椎体と呼ばれるさいころ状の骨がいくつも積み重ねた構造をしています。
腰痛に関わるのは、腰椎の部分です。

背骨の仕組み

 

2.腰痛の病気


脊椎分離症

若年層の男性に多くみられる病気で、腰を激しくひねるスポーツをする人に多いです。脊椎の上下の関節突起の間の骨が欠けて切れた状態をいいます。分離しているために脊椎間が不安定になり、椎間板や椎間関節に負担がかかり、しだいに慢性的な腰痛がおこってきます。また、脊椎が不安定な状態にあるので、上部の脊椎が前にずれた状態(「脊椎すべり症」)に移行することもあります。
<日常生活上の注意>
腰痛が強いときには、安静にし、痛みが軽くなったら腰痛体操を行うようにしましょう。

骨粗鬆症のサイン

脊柱管狭窄症
高齢者に多く、「100メートルくらい歩いたり、背筋を伸ばしていたりすると、下肢がしびれて歩けなくなり、しばらく休むとまた歩けるようになる」このように休み休みの歩行しかできなくなる症状が起こります。
脊椎の骨の中には、脊柱管という管が通っており、腰椎の脊柱管には神経が走っています。腰椎が老化して変形することによって、神経の通り道が狭くなって締めつけてしまうので、下肢のしびれや脱力感が引き起こされます。
<日常生活上の注意>
腹筋を強化する運動療法を行いましょう。

脊柱管狭窄症

椎間板ヘルニア
椎間板とは、椎体と椎体の間にはさまっている、平べったい軟骨組織のことを指し、線維輪というかたい枠と、それに囲まれたやわらかいゼリー状の髄核で構成されています。椎間板は、水分を含んでいて弾力性のある軟骨板で、足から脳に伝わる衝撃をやわらげるクッションの役割をしています。この弾力性は水分によって保たれていますが、20歳代になると、椎間板が老化して弾力性がなくなり、重い荷物を持ったり、腰をひねったりしたときに線維輪にヒビが入り、中の髄核の成分が外にはみ出して神経を圧迫するので痛みが生じます。
<日常生活上の注意>
数日~1週間は安静にし、痛みが軽くなったら温熱療法で腰や足の痛む部分を温めて、かたくなった筋肉をやわらかくし、血行を良くして運動を行いましょう。

腰椎におこった椎間板ヘルニア



←腰椎におこった椎間板ヘルニア

髄核が脱出して、神経根が圧迫され、痛みなどの症状が現れる。

3.予防方法


・普段から正しい姿勢を保って、腰に負担のかかる不自然な姿勢をしないように心がけておきましょう

正しい立ち方

① 肩の力を抜く
② あごをひく
③ 胸を反らせない
④ 背筋を伸ばす
⑤ 下腹に力を入れる
⑥ 肛門をひきしめる

正しい座り方

① お腹を引っ込める
② 膝をほぼ直角に曲げる
③ 足の裏全体を床につける

正しい寝方

① 足を高くすると膝が楽になる


・ 重い荷物を持ち上げるときは、腰の1点に力が集中しないように、荷物を体に近づけてひざを曲げてから腰を浮かしましょう
・ 腰痛体操を行い、腹筋と背筋を鍛えておきましょう
腰の痛みを感じたら安静にし、しばらくたっても治らないときには病院に行きましょう

-心配ある、なしの腰痛の見分け方-
・ 数日、腰に負担をかけないように安静にしていると治る ⇒ 心配ない腰痛ですが、診察を受けて原因をはっきりさせましょう。
・ 安静をしていても痛みがおさまらず、だんだんとひどくなっていく ⇒ 治療を必要とする場合が多いので受診しましょう。
・ 腰痛の他に、発熱、倦怠感、吐き気、嘔吐、血尿などの症状がある ⇒ 骨・関節痛以外の病気の可能性があるので、病院で診てもらいましょう


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出典:日本成人病予防協会

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