下の図は一般的な聴力の傾向を表しています。
聴力は一般的に三十歳代を境に衰えはじめ、特に高音域から低下していきます。高い音が聞こえにくくなると言葉の母音は聞こえるものの、子音を聞き取る力が低下していきます。そこで、例えば「佐藤さん」と「加藤さん」、「広い」と「白い」のような言葉の聞き間違いが起こりやすくなります。
これらの項目に一つでも心当たりがある場合は、弊社へお気軽にご相談ください。
まずはご自身のきこえの状態を正確に知ることが大切です。
耳は「外耳」「中耳」「内耳」の三つの部分に分かれ、どの部分に障害があるかによって難聴の性質が異なります。
[外耳] 空気振動となって伝わってきた音を効率よく集音し、外耳道で増幅を行いながら鼓膜によって機械的な振動に変換します。
[中耳] 鼓膜によって交換された機械的振動を大きく増幅します。
[内耳] どんな音が入ってきたかを感じ取り、かつその音を電気的な刺激へ変換します。その刺激が、聴神経を通り、脳へ伝えられます。
[伝音難聴] 鼓膜の損傷や中耳炎が代表的なものです。大部分は医学的治療によって聴力を回復させることができます。もし難聴が残っても補聴器を使用することで言葉の聞き取りは大きく改善されます。
[感音難聴] 聞こえにくいだけでなく音の強弱に対する感覚障害や言葉の聞き間違いなどが起こります。医学的治癒は難しく、補聴器にも高度な処理が要求され、ある程度のトレーニングも必要です。
[混合性難聴]伝音系・感音系の両方に原因が生じた障害です。こちらも同様に補聴器の高度な処理やトレーニングを要します。