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【第17回】自然治癒力を高める心のもち方Ⅱ



前回は、心とからだは一つにつながっているので、ストレスを受けるとからだに影響を及ぼすことをお話しました。それでは、からだを健康に保つために、どのようにすれば、心を健康に保つことができるのかを、今回はご説明します。
人間の心というものは複雑で微妙なものですので、ちょっとした刺激や負担がかかるだけで大きな影響を受けます。そのため、ストレスにおそわれて心の病にかかってしまい、からだに症状を及ぼすことにもなります。



1.ストレス度チェック


心を健康に保つには、まず、自分が今どのような状態であるのかを把握しておく必要があります。
次のうち、該当するものが10個以上ある人は、かなりストレスがたまっています。注意が必要です。

ストレス度チェック

 

2.心の病にかかりやすい性格


(1) 真面目で几帳面
仕事人間で、忠実なビジネスマンタイプです。企業のシステムが変わると順応できなくなり、役に立たなくなってしまいます。このため、中高年になると、自分の弱い立場に危機感を覚えてストレスにおそわれやすくなります。

(2) 神経質で過敏なタイプ
神経がデリケートなため、他人の言動や発言に対して過敏に反応します。クヨクヨと思いつめたり、必要以上に悩んだりして、ノイローゼに陥ることもあります。

(3) 消極的で引っ込み思案
人付き合いが苦手で、何事も消極的です。常に孤独感におそわれがちです。

(4) わがままで自己中心的
社会に認められたいという欲求が強く、何事にもリーダーシップをとりたがる傾向があります。しかし、自分の思い通りに事が運ばないと、イライラしてストレスがたまります。

(5) 怒りっぽくて短気
衝動的で感情のコントロールが下手なため、仕事でも人間関係でもすぐにイライラしてストレスがたまります。

(6) 気分が沈みがちで憂うつ
物事を悪い方向にばかり考える傾向があり、無力感に陥りやすいところがあります。

(7) プライドが高く、柔軟性に欠ける
他人の意見を素直に受けいられず、孤立状態になり、ストレス症にかかりやすくなります。

(8) 完全主義で何事も徹底しないと気がすまない
何かにつけ、こだわり過ぎるため、心身症にかかりやすくなります。

3.心の健康を保つには


日常生活を改善するポイント

・ 十分な睡眠時間を確保する
一日に必要な睡眠時間は8時間といわれています。
夜更かしなどで睡眠不足になると、からだが本体持っている生体リズムが狂い、自律神経のバランスが乱れてしまいます。その結果、ストレスに対する抵抗力も低下します。

・ 栄養バランスのとれた食事をする
卵、豆、乳製品などの良質たんぱく質
野菜や果物などのビタミンC
カルシウム
…これらのものを積極的に摂取して、ストレスの抵抗力をつけましょう

・ リフレッシュをしてストレスを解消する

・ スポーツ
 スポーツに限らず、音楽を聞いたりして、仕事のことを忘れるようにすると、気分がほぐれ、爽快になります。

・ 入浴
 お湯につかって体を温めると、血液の循環が活発になり、新陳代謝も促進されるため、肩こりや頭痛がやわらいてきます。
 また、筋肉や関節の緊張がほぐれ、疲れがとれてきます。
 眠る前に入浴するときは、38~40度のぬるま湯にゆっくりとつかりましょう。
 さらに、入浴剤や薬草などを入れてつかると、精神を安定させる効果を得られます。

日常生活を改善するポイント

出典:日本成人病予防協会

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