フジ医療器には、もみ心地の良し悪しを判断・調整する「マッサージチェアマイスター」という肩書きをもつ2人の社員がいます。主な仕事はマッサージチェアのもみ心地を体感し、“気持ちいい”と感じるまで調整し続けること。指圧や整体などありとあらゆるマッサージを体感することで体に染み付いた“気持ちいい”という感覚を頼りに、「機械なのに、ヒトの手のような」マッサージチェアを作るため、今日もマッサージチェアに座っています。
「マッサージ」と一口で言っても、強さや角度、スピードなど、ほんの少しの違いで大きく感じ方が変わってきます。マッサージチェアマイスターはその違いを身体で感じわけ、絶妙な感覚で調整していきます。
例えばエアーバッグでふくらはぎをギュッと絞るマッサージ。絞った状態の保持時間を0.1秒単位で検証し、いちばん気持ちいいタイミングを探す。マッサージチェアに2000時間以上座ってきたからこそわかる微妙な違いと、心地よさに対する徹底的なこだわりが、熟練のマッサージ師をも唸らせる心地よさを生んでいます。
この開発プロセスをフジ医療器では、「カンジニアリング」と呼んでいます。
※カンジニアリングはフジ医療器独自の造語です。
「感じる力」=「人間の身体をセンサーとみなし、マッサージチェアの体感を通して心地よさを判断する力」を用いた「エンジニアリング」=「技術開発を行うプロセス」
近年マッサージチェアはお年寄りからお子様まで、性別年齢問わず幅広い層に親しまれるようになりました。そこでマッサージチェアマイスターのなかに一つの疑問が生まれます。2人のマッサージチェアマイスターが、老若男女全ての人の“気持ちいい”を計ることができるのか?
そこには「マイスターチーム」の存在があります。社内のさまざまな部署から、体型、性別、年齢など、立場の異なるスタッフを集め、マッサージチェアを体感して意見を出し合い、心地よさを製品に反映しています。
フジ医療器のマッサージチェアは、例え会社のトップが発売を承認したとしても、マイスターチームが心地よさを納得し、マイスターが許可を出すまで新商品として世に出ることはありません。それは、お買い求めいただいた全てのお客様に心の底からご満足いただくため。あえて厳しい「ヒト」という基準から商品を磨き上げていることが、当社の製品に対するお約束であり、誇りでもあるからです。
心地よさを感じるスペシャリスト。フジ医療器のマッサージチェアは、すべてマイスターの許可のもと製品化されており、製品開発の最終責任者としてマッサージチェアのもみ心地を身体で感じ取り、強さ・角度・スピードなどさまざまな視点で調整する。
1983年、株式会社フジ医療器に入社。
入社以来、モノづくりに徹底的にこだわり魅力的なマッサージチェアを世の中に輩出し続ける。「マッサージ師の手技」の具現化だけでなく、「マッサージチェアでしかできない技」も追求し、マッサージチェアの可能性を広げている。
自ら率いるマイスターチームと共に、日々、マッサージチェアの進化・改善に取り組んでいる。
技術者らしい表現力で、マッサージチェアのモノづくりについて解説を求められることも多く、テレビ東京「カンブリア宮殿」、TBS「がっちりマンデー!!」、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」、NHK「サラリーマンNEO」、朝日新聞、読売新聞、等、多数メディアに出演。
2004年、株式会社フジ医療器に入社。
2009年に営業部より商品部へ異動。マイスターチームの要として、近年の極メカの進化やエアーマジックの改善、自動コースの多様化の構築に大きく貢献。現在は、二代目マッサージチェアマイスターとして、藤代マイスターから絶大なる信頼を得ている。
さわやかなルックスと的確なコミュ二ケーションによりメディアへの露出も多く、朝日放送「おはよう朝日です」、朝日放送「今ちゃんの実は…」、読売テレビ「す・またん!」、
NHK WORLD「GREAT GEAR」、日経産業新聞等、多数メディアに出演。