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フジ医療器の健康管理コラム

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【第3回】肝臓の検査Ⅱ


1.急性肝炎と慢性肝炎の違いって何?


急性肝炎・慢性肝炎は、 ウイルス性肝炎 を指すことが原則です。

急性肝炎
短時日のうちに、風邪症状、胃腸炎症状で始まり、そのうちに肝炎を示す黄疸が急に起こります。大部分の人は1~2ヶ月のうちには症状がおさまって治癒します。

慢性肝炎
急性肝炎の後も肝障害が続くか、肝炎の症状はないが、血液検査の結果で異常値を示すという状態が、6ヶ月以上続いている場合です。(A型肝炎にはない)

肺炎の原因になるもの

2.ウィルス性肝炎の種類


ウィルスの種類によりA・B・C・D・Eに分けられますが、D・E型は日本ではほとんど発生しません。

【各ウィルス性肝炎の特徴と治療方法】


肝炎
特徴
治療・予防
A型肝炎
◇症状…急性肝炎を発症。初期は、発熱や吐き気をもよおし、倦怠感を伴い、やがて、黄疸の症状が現れる

◇潜伏期間…2~4週間 

経口感染 …ウィルスに汚染された生水や食品、特に生の貝や魚などを食べることで起こる。
旅行先(特に中国南部・東南アジア・アフリカなど)での感染が多くなっている 

◇GOT,GPTが2000や3000といった数値まで上昇する 

IgM型HA抗体検査(ウィルス検査) 
陽性…最近A型肝炎ウィルスに感染していたことを示す

免疫機構の働きによる自然治癒。体を横にした、「安静」が最も効果的。

<予防措置>
• 免疫グロブリン注射 
• A型肝炎ワクチン
(HAワクチン) 
• 旅先での生水・氷、生貝・魚を食べないように注意する 
• 家族内での二次感染の予防
B型肝炎
◇症状…キャリアの90%は自然に治るが、10%は徐々に悪化し、肝硬変・肝ガンに進行する 

◇急性と慢性がある 

◇潜伏期間…(成人)1~3ヶ月、その後急性肝炎へ(但し、抗体ができるので慢性肝炎にはならない)
(子供)20年、免疫機構ができていない子供がウィルスを持ちつづけ、(キャリア)将来慢性肝炎を起こす可能性がある 

母子感染 …出産時に母親から免疫力の弱い子供に感染

輸血感染 …輸血血液にB型肝炎が混入している場合(現在は輸血用血液のチェックが厳しく、輸血感染はまずない)

HBs抗原検査 (ウィルス検査)
陽性…現在B型肝炎ウィルスに感染していることを示す

<治療>
• インターフェロン 
• ステロイド・リバウンド療法 
• 有機ゲルマニウム 
• グリチルリチン製剤 

<予防措置>
(母子感染) 
• 免疫グロブリン注射 
• B型肝炎ワクチン 

<注意>
• B型肝炎に感染していて、他の病気でステロイド薬による治療は慢性化、重症化する危険がある 
• 性行為で感染の可能性 
• 出血したときに他人に触れない 
C型肝炎     
◇症状…急性から7~8割は慢性へ移行。放置すると肝硬変・肝ガンへ進む恐れあり 

◇全体の50%は感染源を特定できず

輸血感染 …輸血血液にB型肝炎が混入している場合(現在は輸血用血液のチェックが厳しく、輸血感染は激減) 

HCV抗体検査(ウィルス検査)
陽性…大多数は現在、少数として過去にC型肝炎ウィルスに感染してことを示す

HCV-RNA検査(ウィルス検査)
陽性…現在C型肝炎ウィルスに感染していることを示す 

<治療>
• インターフェロン 
• グリチルリチン製剤 
• 胆汁酸製剤 

<注意>
• C型肝炎と多量の飲酒が重なると症状が悪化 
• 感染力が弱く、性行為で感染しない 

3.インターフェロン療法ってどんな治療?

インターフェロン療法ってどんな治療?


4.生活習慣で起こる肝炎の予防のために

生活習慣で起こる肝炎の予防のために

出典:日本成人病予防協会

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